加計呂麻島は美しさとともに悲哀を持った島だ。
先の大戦で沖縄が米軍の手に落ちる前夜、いよいよ本土決戦かという雰囲気の中、大島海峡の水深を利用するであろう米軍を北上させまいと、ここを最終防衛ラインとした歴史がある。
潜水艦の見張り台や弾薬庫、砲台、さらには島尾敏雄大尉率いる特攻隊「第十八震洋隊」が置かれた。
今でも多くの戦争遺構が、当時の様子を今へと伝えている。
時代を遡ると、絶世の美女ウラトミとその娘これまた美しいムチャ加那の、悲哀の物語もある。
美しさと悲しみの対比。
今はただただ美しい加計呂麻島。
0コメント