屋久島の南部「尾之間(おのあいだ)」という集落に、「蛇の口滝(じゃのくちたき)ハイキングコース」というコースがある。
屋久島の深い森と谷に「ハイキング」という似つかわしくない名前が付いている。
気になったので行ってみた。
ちなみに屋久島のすごさの一つに「世界最大の照葉樹林帯がある」ということ。
照葉樹とは文字通り、葉の表がテカっている樹のこと。
カシ・シイ・ツバキなどが、構成している主だたる樹だ。
落葉も一斉に行われず、季節を問わず「緑が深い」森になる。
根が深く張るので、水源涵養林としても有用だが、なんと言っても炭焼きの原材料になる樹種が多い。
ただ、どんどんスギやヒノキなど有用な樹種に植え替えられてしまい、日本における照葉樹林の面積は、全森林面積の0.6%しかない。
屋久島が世界遺産登録となった理由には、縄文杉を筆頭とした巨木が多い、という理由ももちろんなのだが、「世界最大の照葉樹林帯を擁する」という理由も含まれている。
実際にここを歩いてみると、想像したとおりの素晴らしい鬱蒼とした照葉樹林帯だった。
そして分かりやすい看板も、いい。
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