ギョボク 〜ツマベニチョウ幼虫の食草〜

「ギョボク」


フウチョウボク科の落葉小高木樹だ。


漢字で「魚木」と書く。

この名の通り、魚を釣るための疑似餌(ルアー)として利用されている。


屋久島では海沿いに広がる照葉樹林帯によく生えている。



先日も書いたが、こいつがツマベニチョウの幼虫の食草だ。


どの図鑑にも説明がないのだが、こいつは多分暗い湿った場所を好む「陰樹(いんじゅ)」だと思う。

そもそも陰樹、陽樹の選別自体がそれぞれの生育環境で違っていたりするので定義づけできないのかもしれない。


屋久島センバスビレッジのギョボクは、全部が海岸沿いから持ってきて植樹したものだ。


さてそのギョボクに産卵されている数を数えてみた。

(陽樹的な生育場所)4本 卵0個

(半陰樹的な生育場所)4本 卵16個

(完全陰樹的な生育場所)未だに新芽が出ていないため

調査実績は5月13日(水)


この調査結果からもギョボクは陰樹ではないか、とも言える。

人や図鑑が教えてくれることはわずかなのかもしれない。

この地の蝶が教えてくれた。



おおぞらみらいサポーター

「おおぞらみらいサポーター」とは、みらいにはばたく子どもたちを応援するボランティアです。 「もう一度屋久島に行ってみたい」「自分の高校時代の経験を伝えたい」「これまでの子育て経験を生かしたい」「学校の活動にかかわってみたい」「ボランティア活動に興味がある」といった方々の集まりです。

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